マクドナルドが15年ぶりに新しいマーケットへ進出すること。それはベトナムにとって経済成長のシンボルでもありました。だからこそ新しい店舗は地域のランドマークになるという確信がriceにはあったのです。

仕事を探して、友達に会うために、気持ちの良い時間を過ごしにくる場所として。そんなコミュニティに根ざした発想でこのキャンペーンは始まりました。マクドナルドベトナムのためだけのローカルなVIが開発され、新しい店のひとつひとつに出店地域にちなんだ固有の名前とロゴが作り出されました。ベトナムでよく見かける壁のスタンプから着想を得たこれらのビジュアルは、マクドナルドのメニューでも展開されています。

一方で経済成長の証としてのマクドナルド進出を考えるとき、その歴史的な意味を受け止めることも大切です。ベトナムへの進出を記念するロゴは、ピンバッジとして関係者やスタッフが身につける限定グッズになり、まるでオリンピックが開かれたときのようにその場所と時代を祝福する記念品になりました。