La Lanhはベトナム中部に位置するビンディンの地方自治体がニュージーランドの植物と食物に関する研究機関New Zealand Plant and Food Researchの支援を受けて立ち上げたサステナブルに生産される野菜のブランドです。

経済・環境の両面におけるサステナビリティを担保しながら安全に野菜を生産するためのイニシアチブは地方自治体の職員や研究者、農家や野菜を卸す業者など多様なステークホルダーへのインタビューから始まりました。パッケージや予算、流通のあり方や野菜の安全性に対する考え方など。彼らの意見を取り入れながら、機能性を保ちつつも人々の共感を呼ぶブランドアセットが求められていたのです。

このブランド構築の基盤となったのがベトナム語で「良い葉」を意味するLa Lanhというネーミングでした。ビンディンは古くから多くの自然災害にみまわれてきた地域でもありますが、地元の人々の何度でも立ち上がる忍耐強さでも知られています。「良い葉は破れた葉を守る」というベトナムの諺とゆるやかに結びつくこの名前は、仏教の教えにインスパイアされた緑と優しいピンクのカラーパレットとあいまってビンディンの人々のしなやかな気質と強いコミュニティの意識をあらわしています。また野菜の生産・流通・消費までのプロセスを開示する一連のアイコンによって、野菜の安全性を効果的に伝えることを可能にしました。La Lanhはその立ち上げから大規模なスーパーマーケットと契約することに成功しビンディンだけではなくホーチミンなどベトナムの都市部でも人々の食卓に届けられています。

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